はら小児科

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■ 「感情」のお話
更新日: 2009/3/24(火)
先日、うちで飼っているハムスターが死にました。ハムスターは寒くなると10%は冬眠するらしくて、体が小さいために冬眠するとそのまま死んでしまうそうです。虫の知らせというか、気になって巣箱の中を覗いてみると、いつもは呼びかけると出てくるハムスターが出てきません。引っ張り出してみるとぐったりとしていました。心臓の動きもゆっくりとしていて、直感で「まずい!」と思いました。暖めてあげないといけない、子供たちの前で一生懸命介抱してあげました。開けていなかった目が開いて、身体を少し動かして…
そのあと、動かなくなりました…

「死んじゃったのかなぁ」小学校1年生になる娘がそう聞いてきました。「パパ、がんばったけどダメだったみたい」
寂しそうにハムスターの身体に触れて、「明日埋めてあげようね」って気丈にも言っていた娘が、僕がいない母親の前では、たくさんたくさん泣いていたそうです。
母親と、父親…それぞれの親に見せる子供の顔…区別していることは良いことか、悪いことか、一概には言えないと思います。でも、悲しいことを「悲しい」と思える心、素直に涙すること、出来ること。楽しいときやうれしいときに笑えること。怒ることも大切。そんな「感情」豊かな子供たちが一人でも多くなってくれたら…
いじめや弱年齢化してきている凶悪犯罪、そんな社会問題が少しでも減ってくれるような気がします。

社会問題のひとつの原因として、核家族化と都会生活の影響で家庭が社会から孤立している、そのために子育てをしなければいけない親が子供の育て方を知らないことがあげられているようです。幸い、大在・坂ノ市地区は地域としての人付き合いがしっかりとしていること、おじいちゃん・おばあちゃんが近くに住んでいてくれるために何かのときの相談や知恵を貸してくれること、そんな簡単なことが当たり前に出来ている地区であるために感情豊かな子供たちが育ってくれているのだなと思っています。

              マルコポーロ2004年3月より

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